Monthly Archives: 12月 2016

箱詰めにされたらそこであきらめる 丸山進

「川柳カード」13号より。 あきらめるのは潔い態度だが、 あきらめずにじたばたするのもひとつの態度。 閉所恐怖の私には箱詰めはきついだろうな。

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着古したシャツが水を吸った夏 一戸涼子

「川柳カード」13号より。 このあいだまで夏だったのに、もう12月になっている。 あの夏は何だったんだろう。 「睡眠の足りない方に居るトマト」

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あっけなくかごめかごめは放たれて 畑美樹

「川柳カード」13号より。 「かごめかごめ」は不思議な歌だ。 それがあっけなく解き放たれてゆく。 「夜明けの晩に」?

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逆走をすると答えがみえてくる 浪越靖政

「川柳カード」13号より。 答えはみえてくるかもしれないが、あぶないこと極まりない。 けれども、逆走してみたいという気持ちは誰でも心の底で持っているのかもしれない。

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厄介なものの全てを差し上げる 草地豊子

「川柳カード」13号より。 そんなものをもらっても…と言いたくなるが、 厄介なもののなかにも大切なものが混じっているかもしれない。 「釣瓶落としの奥をじっくり覗こうか」

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十返舎一九と今宵呑むつもり 野沢省悟

「川柳カード」13号より。 今年も残りあと少し。 今夜は『東海道中膝栗毛』を傍らに置いて晩酌するというのだろう。 「夕立になると羊水思い出す」は傾向の違う句。

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薔薇色の未来が薔薇にあるだろう 筒井祥文

「川柳カード」13号より。 「薔薇色の未来は薔薇にないだろう」ではなく、 「薔薇色の未来が薔薇にあるだろう」。 それを希望ととるか反語ととるか。

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観音の腿が驟雨を駆け抜ける 平賀胤壽

「川柳カード」13号より。 観音は走ったりしないだろうが、ここでは駆けている。 腿がみえたりしてエロティックだ。 観音力で駆け抜けているのだ。

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解凍をハイルハイルと急いている 石田柊馬

「川柳カード」13号から。 今号の作品は石田柊馬調が炸裂。 と言っても何も言ったことにはならないが。 「急いでいる」ではなくて「せいている」。

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馬を返す場所を探していて遅刻 樋口由紀子

「川柳カード」13号から。 馬を連れたまま街を歩くことはできない。 どこかに預けなければならないのだが、見つからない。 乗り捨てにするわけにもいかない、その困惑。 現実にありえる状景でありながら、一句全体で喩になっている … Continue reading

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