忌避罪

忌避罪で耳を削がれた沈下橋   石田柊馬

沈下橋には欄干がないから、耳を削がれたように見える。
というより、見えているのは沈下橋なのだが、
作者は見えないものを重ね合わせて見ている。
それは他の場所であったり、別の時間であったりする。
現実の風景は二重の存在となる。
忌避罪は徴兵忌避罪だろう。
ここでは四万十の風景に戦争が重ねあわされているのだ。
「首便り猫のあくびも燈台も」「歴代の戦死者が居る河口なり」
「屈葬や太平洋は藤の色」「鉄橋の音が軍靴の音になる」

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